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San Lorenzo de El escorial, SPAIN

        - Monasterio y Real Sitio de San Lorenzo de El Escorial -   
              Monastery and Site of the Escurial

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久々にスペインの旅の写真を・・・
マドリッド地方のエル・エスコリアル宮殿の修道院とその遺跡・・・長いな・・・
エスコリアルは、マドリッドから50キロ余りにある。電車、バスともに一時間程度らしい。
私はいつもの通り、カサスパパの運転で到着。
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 この建造物は、フェリペ2世が、1563年から20年余りをかけて建てさせた宮殿。
こちらも世界遺産。宮殿の中には、修道院、図書館、教会、霊廟、会議室などがある。
澄んだ空とひんやりとした空気で、標高が高めなのを肌で感じた。それもそのはず、すごく近くに山が見え、私が行った9月中旬には、風が強くて寒いくらいだった。(グアダラマとグレドス山脈の麓らしい。)
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 外観は、石造りの平たい壁が永遠と続くシンプルなつくりの建物。広すぎて、各建物の入り口に行き着くのに時間がかかる。見る場所によって違う建物のように思え、一つの宮殿として繋がっていることを忘れてしまう。
 
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 高層ビルのような高さからでなく、横へと広がる空間のスケールに圧倒される。建造物の傍に立つ自分と、永遠と続く壁の距離感は、奈良の大仏さんを門から見つめる感じ。
 
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 緑の山と青い空が広がる自然の背景が、余計に無機質で巨大な石の塊を浮き立たせ、見るものに圧倒的な力を感じさせる。スペインでは、そんな感覚をよく受けた。
 周りには乾いた土地と山がある。そこに堂々と、時に凛と佇むお城や宮殿。それは、美しいのと同時に、自然に打ち勝つ力を感じさせる。そして外に立つ者に距離感を与える。もしかしたら、これが権力、あるいは神聖なテリトリーを現れなのかもしれない。
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 簡素な外見とは異なり、内部には壁前面をフレスコ画で覆った部屋や数々の美術品、そして荘厳な棺の間がある。なんとなく、イタリアの美術館を歩いていたときの感じがした。
 数々の世界地図からは、当時のヨーロッパ諸国、イスラム世界との勢力争いの歴史が蘇る。

San Lorenzo de El escorial, SPAIN_f0013452_2281597.jpg この壁画は、ターバンを巻いた戦士たちが沢山描かれていた。絵のタッチが水彩画のようで、淡い色がエレガント。昔は、もっと鮮やかだったのかな???どうなんだろ。この写真は、ほんの一部。この壁画は、窓側の壁にも描かれ、何十メートルにも渡って部屋前面に施されている。 
 スペインって知れば知るほど、思ってた熱くて濃いイメージから離れ、保守的で'さび'を感じる心が見えてくる。それは私が付き合ってる人たちが、マドリードあたりの人だからというのもあるだろうけど。学校で習ったとき、王朝と言われてもどんなものかよく分からなかったけど、こうして歴史的建築物を訪ねると、どんどん歴史が身近なものとなる。静かに遍歴を伝える建物や装飾品に、スペイン王朝の栄華を改めて知る。


San Lorenzo de El escorial, SPAIN_f0013452_16492722.jpg 印象的なのが、霊廟。あんな棺を沢山見たのは初めて。しかも王室の人のものなんよね。世界遺産なだけあって、観光客が多かったからよかったけど、あそこ一人で歩くのは怖すぎる。
 幼くして亡くなった王室関係の方は、ケーキのような形の大理石でできた集合型の棺に納められていた。子供のころにようさん亡くなったようで、サイズごとに沢山あった。死者を守っているのか、この部屋の片隅には盾を持ち、背に羽根をつけた天使?の像が立っていた。
 英雄らしき方がこちらに・・・細部まで美しく、石だとは思えないなめらかな彫刻が施され、安らかにお眠りのようす。カメラを向けて、申し訳ありません。夜、がさっと起きてきたりして。。。


San Lorenzo de El escorial, SPAIN_f0013452_13543746.jpg こちらが、数々の王が納められている霊廟。地下に降りていく階段は天上が低めで先が見えず、誰かに足をすくわれないか怖くなった。明かりが、まるでグリフィンドール。
 イスタンブールでもこのように霊廟が並んでいるところに行くことになった。歩いてたら、名所を誰かが案内してる。そして熱心に、色んなカリフを説明してくれるのはいいけど、世界史に出てきた人の名前、受験終わって、ほとんど忘れてしまったので、あまりよく分からなかった。イスタンブールでは、会う人会う人、歴史を語ってくれた。よく死んだ人の名前と歴史、覚えていますねと感心。コーランのおかげ?私、日本のこと、どれだけ語れるだろう・・・
by horaice | 2006-01-16 01:45 | SPAIN - España - | Comments(0)
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