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                                          Little Italy, NY

 ウィンドウの向こう側、お人形さんかと思ったら~人でした!
 同じく美人が気になっている人がここにも!
 レディースの服は関係なくても、見ちゃいますよね。
 綺麗な人、綺麗なものは目を奪う。





 しかし一方で今、汚いもの、ヘンなものが流行る傾向もあるようです。
 完璧な美しさよりも、どこか崩したところに美を求める、
 というのは何となく分かる気もするのですが、、
 背中合わせの 対極の概念、
 汚い、醜いものから、美しさを見出す価値観は、中々センスが問われそうです。

 今日、服飾の専門学校の就職科の先生という方とお話ししていたら、
 最近の学生は、就職先を古着屋に行きたがるという話が出てきました。

 どうして古着なんですか??

 先生: 自分で使い古す、というのと違うみたいですよ。
      新しいものだと落ち着かないそうです。
      お金がないというのもあるみたいですが、、。
 
 でも・・・それだけでないですよね。

 私の頃は、'ブランド'ものが流行っていたので、非常に面白いと思いました。
 今20代前後の人たちは、もう日本を代表するデザイナーズも知らない人も沢山。
 あれは70年代のことですもんね・・・
 専門学校にるからと言って、ブランドのことを知っているというとそうでもないんですよ、
 ものづくり、いいものがあるところに目を向けて欲しいのですが・・と先生。
 ブランドがどうこうということでなく、ファッション史を学べば、
 必然的に知ることとなると思うのですが・・・
 きっと服が好きで、自分が買う範囲、身近なところで考えるとそうなるのでしょうか。
 同じ服飾に関わる者でも、色んな方面からのアプローチで携わっているもので。。
 私も、服というカタチとして現れる文化的、歴史的な部分に興味があり、
 服・人好きというところから今の流れになるので、素材の知識などは日々勉強しながらで、
 本当に服が好き!という人の熱、というか'好き度'の角度の違いを感じるときも多々・・・・・

 で、帰りに、専門出身の新卒の子に質問!
 彼も古着しか着ないというので、何でなのか聞いてみると・・・

 新しくて綺麗なものより、汚い方がカッコイイ!
 そういう美意識です!

 という答えが返ってきました。

 あら、まぁ。。そんな美意識を持っているのですね。
 古いものに価値を置く、味わう、というのとまた違う?!し、
 ヴィンテージの高いレアものを買う、というのでもないようす。
 自ら新しい価値観を作り出そう、見出そう?!としているのでしょうか。

 はぁ。時代は変わりました(笑)なんて、全く私はおばあちゃんですよ。 
 祖母が生きていたとき、私はデニムも履かせてもらえなかったものですから・・;
 どこか私は、保守的だと感じます。だからパッと垢抜けないのかな。
 
 「大きな欠点は魅力になりうる。醜悪さを極めれば美しくなる」と
 マーク・ジェイコブスが、彼のドキュメンタリーの中で言っていたことを思い出しました。

 流行を作る人は、やはり時代を捉えているものですね。
 でもでも、時代を捉えるには、過去からの流れを汲み、歴史を知り、
 アート、歴史、様々な分野に興味を広げて、知識をもってらっしゃるからできること。
 それに、時代を捉え、かたちにするセンスと才能、そういう総合的に彼はスゴイ人のだと
 ドキュメンタリーから知りました。
 といっても私は、そのブランドのファンでありませんのであしからず(笑) 
 服をどう選ぶか、どう見るか。
 素材、質感、用途、コンセプト、価格、見た目、ブランド、手の温もり、めずらしさ・・・・・
 価値観はそれぞれ、ですよね;-)

 美しいものをただ美しいと感じられなくなってしまったのか、
 ただ美しいものに、満足できなくなってしまったのか、
 美しいという概念自体、分からなくなってしまいます。
 結局、絶対的なものなどないということ?
 でも自然の中に、美は存在する気がします。
 自然・・・時の変化・・・そこかから得た美は色んなところにがあり、年をとっていやがられる顔の皺にも、美しさを感じることがあるのはそうした時の美なのかも。 
 とまたブツブツ考えてしまいました。。。
by horaice | 2009-04-20 23:09 | U.S.A. | Comments(4)
Commented by 浪花のしんちゃん at 2009-04-20 23:51 x
汚いものがカッコいいのですか・・・・・・
信じられへん。

「危ういものは美しい」ならわかるけど。

美というものは、時代と共に変遷するのでしょうか?
Commented by horaice at 2009-04-21 23:17
○浪花のしんちゃん様
う~ん、本当色んなものの捉え方があるものですね。
新しい服を買えないから、セカンドハンドのものを買う、という環境にいないので、逆に あえて、新しく、きれいなものを持つことより、汚れや使い古し感のあるものが、渋い、カッコイイという見方になってくるかなと思います。実際、今回の新卒君は 私なら、何?!洗って落としなよ~とびっくりするような'汚れあり'の服を着こなして?!ますよ(笑)
感覚、かなり違うので、理解するのも大変ですが、どうしてそのようなスタイルを取るのか、興味深いです。
美、とはナンなんでしょうね・・・・
Commented by mai-obachan at 2009-04-22 03:02
若いうちは汚い格好でも清清しいんですよね。破けてても変色してても「わざと「あえて」」だっていう計算されたかっこいいだらしなさ。
私がやったらただの汚れたおばさんだ~。

DCブランド全盛期、バブルの時代とも重なるんだけれど、あれはなんか催眠術にでもかけられていたようだったね。学生なのに10万位する服とか買って、今だったら「しまむら」で980円のシャツでいいよ~なんて思うけど。ははは。

また今日の写真も物語的。


Commented by horaice at 2009-04-23 11:14
○maiさん
確かに~'若いうちは' 汚い格好でも お洒落として流せるところはありますね;-)
バブルの時代~まだ私は小さかったので、遠めでお姉さま方を見ていたのですが・・・なんだか別世界の感じがしたのを覚えています。でも、私も同じ年になったら、同じ髪型や格好をするのだと思っていました(笑)
値段関係なく、どんな服でも自分自身でいられるようになると強いですね。外身より、中身です;-)
写真、きれいなお姉さんが実は2人いたのですが、わぁと思って撮ろうとしたときには、おじさんが横切っていました。はははっ(笑)
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