初、アーティチョークを食す。 フランス人のフラットメイトが調理していたのを頂きました♪ 和名はチョウセンアザミ(朝鮮薊)キク科チョウセンアザミ属の多年草。 アザミだったんですね。地中海沿岸原産。 中学生の頃に聞いていた英語のラジオ会話で、その名を聞いて以来、 ずっと気になっていたものの、日本ではあまり見ないですし、 旅行中に見たとしても料理するには至らないので、観賞のみで終わっていましたが、 遂に食する機会がやってきました! 物事の経緯というか、 何かが気になってから手にするまでのスパンの長さが長くて最近驚きます。 戻って、原型はこちら。 お鍋でじっくりと煮込んだ後、一枚一枚めくっていきます。 その一枚が上の写真。内側にほんの少し果肉が付いていて、 しゃぶるように食べるのだそうです。中に辿り着くまでの気長な作業は、 蟹の身を取る面倒と同じくらい、ちびちび食べていくうちに 次第にお腹がいっぱいになってく感覚です。 こうするとお花ですね。 いつも外側から順に取って食べないと母に怒られたものよ、 と言いながら中まで開けてくれたところを察すると、 今回は恐らく、あまりに興味深げに私ともう一人のフラットメイトが覗いていた為、 特別に全部中まで開けてくれたのだと思います。苦笑 ふさふさとした柔らかい繊毛が見えてきました。 これを取り除くと、いよいよメインの花托部分が登場! すでに切り分けたものしか写真がありませんが、 カタチはひまわりの花びらを取った後の感じ?です。 とてもナチュラルな甘さで、チリの入ったオリーブオイルを付けて頂きました。 茹でたお湯は、レモンを加えて飲めます。 これも体によいお味で、美味しかったです。肝臓の解毒に効果があるそうです。 オーガニックでないとちょっと怖い気もしますけどね。 ところで中華の器は全てオーナーのもの。 今、住んでいる家の主はユダヤ系のイギリス人で、アメリカ育ち。 仕事でアジアとの関係があり、日本語が話せるのですが、どこで中国が出てくるのか?!と思っていたら、トルコ系の父親の再婚のお相手が中国系のマレーシア人で、その母親がくれたのものということでした。フラットメイトは、中国系のお顔の弟を紹介されて、不思議な感覚だったそうです。確かに複雑。ロンドンではどこ出身か、という質問はあまり意味をもたないかもしれません。何人などと、一言で答えられる人が少ない気がします。父親と母親の出身の国も異なる事も多いので、何系の何とか人で、生まれはここだけど、育ちは別の場所。 更に、家族の体系も色々なので、一言に父親と言っても、ステップファーザーとか、一緒の家に要るからと言って、父親の彼女だとか、本当に色々。 何だかこちらににいると家族の体系やあり方の概念が、想像できない範囲に渡ってくるので、最初は戸惑いましたが、段々そうなんだと現状把握として、受け入れられるようになりました。ただ日本人としての自分は変わらないので、中々自分が同じようにできるかというと、まだ分かりませんが、人生を楽しむため、生活をするために必要な人との関係性は多様で、選択肢が色々あるんだなということを学んだ気がします。 またそのような人との出会い、様々な関わり合いの中で交換されるものや所有されるものには、ただそのものの価値だけでなく、その人の価値観やストーリーがあるもので、一つ手に取るものが語りだすストーリーは、アンティークでなくとも、想像以上に沢山詰まったものであるかもしれません。 消費され、捨てられていくものは沢山ありますが、想いが詰まったものは大事にしたい。ただ自分にとって思い入れのあるものも、他人からみるとくだらないものもある。別の人にとっては大切なストーリーがあるということ、中々この気持ちを受け取ることって、難しいときありますよね。 とエッセイの下調べを置いて、長々と書いてしまいまいました。 クリスマス、楽しめるように頑張ります!!!!!
by horaice
| 2013-12-14 21:14
| U.K.
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Comments(2)
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tanukidaponta at 2013-12-15 08:03
狸田、アーティチョーク茶は飲んだことがあるポンが、こういう生鮮アーティチョークを食べたことが無いポンで、興味津々ポン!
英国人、かなり複雑ポン~ これだけバックグラウンドが違っているときに、どこまで踏み込んで聞いても失礼でないのかとか、イギリス人とはそもそもなんなのか(アイデンティティー)、興味深いポン
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horaice at 2013-12-16 01:08
○狸田さん
おはようございます。アーティチョーク茶というのがあるんですね! アーティチョーク、美味しかったですよ。wikiにはお芋のような食感と書いてありましたが、確かにお芋をもっと淡白に水分多めにした感じかもしれません。 出身について、私も聞いてよいものやらと気を遣っていたのですが、聞いても普通に答えてくれる気がしますが、タイミングがありますよね。ロンドンは半分外国人と言われているので、色んなところから来ているが当たり前な感覚もあり、話すのも特に言いたくない理由がなければ、気兼ねなく話してくれる気がします。もしかすると私が出会うのは学生だからかもしれませんが。ただ地元の人の区別がつかないので、イギリスの英語を話している人には、ロンドン出身かと聞くと、いやここには△年住んでいるけど、出身は違う、などと答えてくれます。相づち次第で、バックグランドも軽く話してくれる感じです。私もたまに聞かれますが、大抵中国人と思われてると思います。 ヨーロッパは、アイデンティティの問題、大陸は繋がってますし、植民地時代からの行き来もあり、昔から色んな血が入り交じっていて、複雑だなと思います。
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