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= 隠れた出窓= Old style bay window, Fez

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あの窓はね、、
とガイドさんがいなければ入らないような薄暗い小道に入り、説明が始まった。
上の丸い木製の出窓、下には玄関がある。
昔の女性は、あの窓のところにいて、旦那の帰りを待つんだ。
そして下に見えると鍵を繋いだ紐をするするっと下ろして、鍵を渡す。
まだモロッコで女性が、表に出られなかった頃のお話。




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まぁ!じゃぁ、旦那を家に入れたくないときは、鍵を渡さないといいわけね!
とカナディアンのマザー;-D
ハハハッ 家族の中心は彼女のようで、指揮を取り、グランマは突っ込みが激しいお人柄。
何事も真剣な眼差しで、無言ながらも気持ちが目に表れるご主人と存在自体が癒しのグランパ♪

イスラム社会、男性が表に出て権力を握っているように見えるけれど、裏で仕切っているのは女性の方で、そのネットワークがないと昔から男は何にもできないんだよ、とカリードさん。
どこも同じようですね。この家族を見ていて思いました;-)

さて、ここでは何処へ行ってしまったか、写っていない中学生の僕ちゃんがいるのですが、
家族で世界旅行中の彼ら。すごいですね、日本では中々考えられません。
家族で4年間、お金を貯めて、一年間の世界旅行に出ていたところでした。
おじいさん、おばあさんは、モロッコからの参加。
それにしてもこのお年で、歩くのもはあぁはぁ息が切れていたのに、
カナダから飛行機ではるばるアフリカ大陸へやってきたこと自体、
その体力と精神力、いつまでも果てぬ好奇心と冒険心に感服です。

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モロッコ、最近は女性も外で働き、状況は変わってきたようですが、
女性は家を守るもの、それが仕事、という考えが強いようです。
驚いたのですが、まだ一夫多妻は認められているそうです。
そもそも稼ぎ手である夫が、妻の面倒を見る責任があり、
沢山妻を持てるのは、それなりに財産があるということ。
これが最近、女性に離婚の権利も認められたため、
夫から貰える財産目当てで離婚をする人もいるのだとか。
実はカリードさん、結婚3日目のほやほや新婚さんだったのですが、
奥様と結婚する時、前の彼女に 自分も二番目でいいから結婚してくれとお願いされたそう。
キョォ。いい人(頼りになる人?)がいるなら、別に奥さんがいてもいいと思う人もいるそうです。
色々大変だったようですが、この話については、うちきり。
カナディアンマザーは、グランマと 何があったんだろうねぇ、とひそひそ噂好きの女の会話が始まったのが、可笑しくて、笑っていたらいつの間にか輪の中へ;^9ハハハ  

イスラム社会における女性の存在、興味深いです。
女性が陰から見るという文化が、ファッションや建築まで影響しているのだから。
隠されたベールの向こう側、
小さな穴しかない窓の向こうにいる人たち、
見ようとしても隠されているものは存在しないのではなくて、意識しないだけで、
それらの目を意識することなく歩いている方が逆に知らないことが多く、
見られているのはこちらかもしれないと思うとドキッとしてしまう。

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それにしても存在自体が誘惑、という理由で表に出さないとか・・それがホントの理由ならナットク?!ですが、誘惑するものを隠し続けると・・・そんな魔力も衰えてしまうかも!
とぶつぶつオモシロガイドさんとカナディアンファミリーに混じりながら、ツアーは続く続く。。。

*イスラム文化を深くしらず、観光ガイドのみで書いていますので、あくまで感想的思考です。
間違いやご指摘があれば、ご面倒でなければ教えて下さい。よろしくお願いします。

by horaice | 2010-04-29 00:26 | Moroccoالمملكة المغ | Comments(8)
Commented by tra at 2010-04-29 11:03 x
奥さんが起きている間に帰らないと閉め出しなんや〜(笑
ガイドさん雇うと色んな話聞けていいな〜。
結婚3日目って。。。(@ @)
家族でワールドトラベル。うらやましすぎるぅ〜!!
Commented by shiki_cappa_m at 2010-04-29 11:06
文化は色々。
イスラムの文化は私にはまだ分からないことが多いけれど、こうして観光としてだけでも見られるようになったのは、嬉しいことですよね。
未知の土地、行ってみたいなあ。
良いガイドさんに巡り会えたのも良い旅になる大事な要素ですよね。
んー、一夫多妻かあ。
大変そうだわ、男も女も(笑)。

施基
Commented by hanarenge at 2010-04-29 19:47
イスラームは、どこか神秘的ですねってこっれは個人的感想と言うか思い入れ^^
隠されると余計に見たくなるのが人情かしら、ハッとするほど美しい目で見られると、どんな物語があるのと想像してしまいそうです。
チャドルと言うんですか?あの下は極彩色のとても美しい衣装だと聞きました。
それがまた良く似合うのですよね~~~。
一夫多妻・・・・これで短絡的にいいなあと考えると偉い目にあいますね
甲斐性がないと、とても、養えません・・・。
Commented by horaice at 2010-04-30 00:25
○とらさん
そうなんです!
ちゃんと早く帰らないと、入れて貰えないかもしれなかったかも。笑
カリードさん、本当は新婚3日目はまだ行事があるようなのですが・・・・稼ぎは逃せない性質なのか?!出てきてくださいました。感謝ですが、奥様にお申し訳ないですね。
家族で1年間旅行ってところが、考えがあってのことだと思いますが、自由でいいですね。中々できないことだと思います。
ところでご旅行、準備に忙しいですか。お気をつけていってらしてください♪
Commented by horaice at 2010-04-30 00:35
○施基さん
確かにそうですね。一夫多妻だと、男も女も大変でしょうね。愛する人を共有するなど、ほんとこころが相当広くて、合理的な人でないとできないですよね。
カリードさん、おおらかで品があり、感じのいい人でした。ガイドさんなどお願いするのは、初めてだったのですが、頼んでよかったと思いました。
イスラム文化、日本にある情報は少なく、未知の領域が広いです。トルコやモロッコは、イスラム圏でもゆるく、観光化されているので、訪れやすい国だと思います。他も、知られていないだけで、バイアスがあったり、分からないから怖いというのはありますよね。
旅行では少し文化を垣間見る程度、人と交流することができれば、もっと色んな事が分かるのだろうなと思います。
Commented by horaice at 2010-04-30 00:50
○hanarengeさん
そうですね、ほんと隠されると神秘的な雰囲気がしますね。
それにイスラムの装飾、タイル、漆喰、書道などの美しさに惹かれます。宗教に関しては、一方からでは捉えきれないものがあり、色んな面から理解したいものですが、日本の日常からではイスラム圏に関する情報は少なく、馴染みがあまりありませんね。

体や顔、頭を覆う布には、それぞれ命名があり、チャドルはイランの女性が全身を纏うものだそうです。モロッコは、割と顔は覆わず、頭だけの人が多かったです。帰りに、エジプトの女性が、薄いきれいなプリントの布で全身を纏っていて、全身で布を纏う美しさに圧倒されたのですが、実は砂漠の気候から身を守るには、そうした装いが一番なんですよね。布を全身に被ると思うと、暑そうに思えるのですが、薄い布を纏うことは、暑さも寒さも、砂埃からも適度に守られ、心地はよいのだとあちらにいって、実感しました。宗教感と自然環境と生活文化は、相互に影響し合ってできているものなんですね、きっとだから、一夫多妻も、その土地の文化にとっては合理的な部分があるのかもしれません。だけど、人間の感情は同じ、やはり嫉妬は怖いですよね。
Commented by tra at 2010-04-30 23:29 x
こんばんわ。
中国雲南省に一妻多夫制のチベット族の村が残っているそうです。
これも労働力を補う風土からだとか。興味深いテーマですね。

薄着で荷造りした後で向こうの気温が最高20℃も無い予報でどうしたものかと思案中なんですよー
旅のプランが大きく変わりました。^^;
Commented by horaice at 2010-05-01 22:34
○とらさん
中国にも一夫多妻制があるんですね。
中国は広大で、数えきれない民族が住んでいると聞きます。
近くても知らないことは一杯ですね。
今世界の気候が変ですね。スペイン、涼しいんですね。
ひとまず飛行機が飛ぶようになってよかったですね♪♪♪
レポート、楽しみにお待ちしております~☆
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